鴨川市の太海浜(ふとみはま)沖に浮かぶ「仁右衛門島(にえもんじま)」は、周囲約4kmの小島であり、千葉県で唯一の有人島として知られています。島全体が代々「平野仁右衛門」氏の私有地となっており、千葉県指定の名勝(新日本百景)にも選ばれています。
太海海岸の船着き場から島へは、二丁諪(にちょうろ)と呼ばれる昔ながらの手漕ぎ渡し船に乗って渡ります。わずか数分の短い船旅ですが、波に揺られながら島へ近づく体験は旅情を大いに掻き立てます。
渡し船の往復運賃(入島料込み)は、大人1,350円、中学生1,050円、小人(5歳〜小学生)800円前後で運行されています。島内には源頼朝が平家から逃れた際に隠れたとされる「頼朝の隠れ穴」や、日蓮聖人が修行したといわれる神楽岩など、歴史のロマンを感じさせるスポットが整備されています。
四季折々の海浜植物が咲き誇る遊歩道を散策できるほか、透明度の高い磯場は絶好の磯遊び・釣りスポットとしても親しまれています。現在も昔ながらの素朴な佇まいが守られており、昭和レトロな離島風情を味わうには最適な場所です。