警察による一時停止の取り締まりは、単なる反則金の徴収目的ではなく、事故多発地点を中心とした抑止活動として実施されています。特に重点配置されるのは、「直線の見通しが良い生活道路の交差点」や「住宅街から幹線道路へ合流する脇道」です。幹線道路側からは見通しが良くても、脇道側からは民家やブロック塀で死角になっているポイントに白バイや隠れた監視要員が配置されます。
もし「止まれ」の標識を見落として交差点で衝突事故を起こしてしまった場合、民事上の責任は極めて重くなります。自動車同士の出合い頭事故における基本の過失割合は「一時停止側 80 : 優先側 20」からスタートするのが通則です。
さらに、一時停止側が徐行すらしていなかった場合や、前方不注意が著しい場合は「著しい過失」として加算修正され、「90 : 10」や「100 : 0」に近い責任を負わされるケースも珍しくありません。標識の見落とし一つで、多額の賠償金と社会的責任を背負うことになります。