美智子さまが皇后時代に宮中晩餐会や新年祝賀の儀などで着用されていた代表的なティアラは、主に2点存在します。筆頭となるのが、明治の昭憲皇太后から代々皇后に受け継がれてきた「皇后の第一ティアラ(菊花ティアラ)」、そして大正時代の貞明皇后ゆかりとされる「皇后の第二ティアラ」です。
2019年(令和元年)5月1日、天皇陛下の即位に伴う一連の儀式の中で、これらの由緒ある宝飾品は上皇后美智子さまから皇后雅子さまへと完全に引き継ぎが行われました。即位後最初の大規模な国賓歓迎行事となった同年の祝賀御列の儀や宮中晩餐会において、雅子さまが第一ティアラを頭上に戴かれた姿は世界中で大きく報じられています。
現在、これらのティアラは皇居内の厳重な警備が敷かれた保管施設にて、宮内庁の厳格な管理のもとで保管されています。ティアラは上皇后個人の私物ではなく、歴代皇后の公務を支える宮廷の象徴として、しかるべき儀典の場で雅子さまによって着用されています。