白菜のポテンシャルを最大限に引き出す近道は、部位ごとの使い分けにある。外側のしっかりとした葉、甘みの詰まった柔らかな内側、そして旨味成分が凝縮された芯。ここを理解するだけで、誰でも失敗なく極上の一皿を作れる。
平日の夜に重宝する時短おかずなら、白菜と豚バラ肉のレンジ蒸しが圧倒的に強い。耐熱ボウルにざく切りにした白菜を敷き詰め、豚肉をのせてポン酢やごま油を回しかけたら、あとは電子レンジに放り込むだけ。火を使わずに10分以内で完成し、白菜から染み出た水分が極上のスープとなって全体を包み込む。
一方で、白菜を半分以上一気に消費したいときの決定打が「塩もみ」と「焼き」の技法だ。塩を振って水分をしっかり絞った白菜は驚くほどカサが減り、ツナや塩昆布と和えるだけで無限に箸が進む副菜へ化ける。さらに、大きめのくし形に切ってフライパンで断面に香ばしい焼き目をつける白菜ステーキは、芯の持つ濃厚な甘みをダイレクトに味わえる贅沢なメインディッシュになる。