手のひらにほくろが急にできた?危険なメラノーマの見分け方と受診目安

手のひらにほくろが急にできた?危険なメラノーマの見分け方と受診目安

手のひらにほくろが急にできた?危険なメラノーマの見分け方と受診目安の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

手のひらに突然現れた黒い点を目にした際、最も警戒すべきは悪性黒色腫(メラノーマ)の可能性です。皮膚科学の臨床データによると、白色人種では紫外線が届きやすい体幹や顔面にメラノーマが多発するのに対し、日本人をはじめとする黄色人種では、足の裏・手のひら・手足の爪といった末端部に生じる「末端黒子型黒色腫(ALM)」が全体の約40〜50%を占めるという顕著な特徴があります。

しかし、手のひらにできた色素斑のすべてが悪性というわけではありません。臨床現場で医師が病変を精査する際、国際的に用いられているのが以下の「ABCDE基準」です。

【メラノーマを見分けるABCDE基準】
・A(Asymmetry:左右非対称性):中心で分けたときに形が左右対称でなく、歪んでいる。
・B(Border:境界の不鮮明さ):縁がギザギザしていたり、周囲の皮膚との境目がにじんでぼやけている。
・C(Color:色調の不均一性):単一の茶色や黒ではなく、濃淡のムラ、青色、赤色、白色などが混ざり合っている。
・D(Diameter:病変の直径):長径が6ミリメートル以上に達している(鉛筆の消しゴムサイズが目安)。
・E(Evolving:経時的変化):ここ数ヶ月で急速に大きくなった、形や色が変わった、膨らみやかゆみ、出血が生じた。

手のひらの皮膚は特殊で、指紋を形成する細かな「皮溝(溝)」と「皮丘(山)」が存在します。良性のほくろは色素が溝に沿って規則正しく並ぶのに対し、メラノーマの初期段階では山にあたる皮丘部分に無秩序に色素が沈着する現象が見られます。この微細な構造差は肉眼だけで100%見抜くことは困難であるため、自己流の観察だけで安心することは避けなければなりません。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。