ハート様が手に入れた「肉のカーテン」は、単なる肥満体型ではありません。内部の筋肉と分厚い脂肪が絶妙なクッションの役割を果たし、いかなる剛拳も衝撃を吸収・分散させてしまいます。
実際、原作本編においてケンシロウは通常の北斗神拳を完全に遮断され、まともに秘孔を突くことができませんでした。最終的にケンシロウは「北斗残悔拳」ではなく、腹部の脂肪を蹴り開いて強制的に秘孔を露出させる「北斗柔破斬」を繰り出すことで辛くも勝利を収めています。
つまり、ハート様は美しさを犠牲にすることで、「一子相伝の暗殺拳・北斗神拳の伝承者すら一時的に手詰まりに追い込むほどの絶対防御」を手に入れたことになります。世紀末を生き抜くための代償としてはあまりに重く、しかし戦闘者としては極めて合理的な進化を遂げていたといえます。