保存的治療で十分な改善が得られない場合や、傷の引きつれ(拘縮)がひどい場合には、形成外科での傷跡修正手術が選択肢に入ります。
形成外科における傷跡修正手術は、単なる美容目的ではなく、「ケロイドや肥厚性瘢痕に伴う疼痛、かゆみ、機能障害の改善」を目的とする場合は健康保険が適用されます。手術では、変形した瘢痕組織を一度きれいに切除し、皮膚の緊張を分散させる特殊な縫合技術(Z形成術やW形成術、真皮縫合など)を用いて極力張力がかからない状態に縫い直します。重症ケロイドに対しては、術後の再発を防ぐために低線量放射線治療(電子線照射)を組み合わせる治療計画が取られます。
また、将来的に2人目の出産を帝王切開で予定している場合、前回の帝王切開で作られた傷跡を切除して縫合し直す処置が一般的に行われます。産科医にあらかじめ前回の傷跡がミミズ腫れになった旨を相談しておくことで、前回の切開瘢痕を含めて皮膚を一度切除し、新しく丁寧に閉創してもらうことが可能です。2人目の術後は初産時以上に早期からのテープ固定を徹底することで、美しい状態を維持しやすくなります。