1972年の結成当初、二人がここまでの熱狂を巻き起こすとは誰が予想しただろうか。1980年代初頭、日本中を巻き込んだ「漫才ブーム」の渦中で、彼らは一挙手一投足を注目の的にした。爆発的なテンションで突っ走るおさむのギャグと、冷静沈着でありながら熱い情熱を秘めたまさとの巧みな手綱さばき。『THE MANZAI』の放送翌日、学校や職場では彼らのフレーズが飛び交った。
その人気の頂点を象徴するのが、1981年にリリースされたレコード「恋のぼんちシート」である。作詞・作曲を近田春夫が手がけたこの楽曲は、オリコンチャートで最高2位を記録し、80万枚を超える大ヒットとなった。漫才師として初となる日本武道館公演を成功させるなど、音楽界をも巻き込んだ空前絶後のブームは、まさに上方漫才の歴史を塗り替える出来事であった。