なぜ米は市場から消え、高騰を続けるのか。本誌が独自に入手した未公開の流通在庫データと主要卸売業者への取材により、構造的危機の全貌が見えてきた。2026年に入り、民間主食用米の集荷・在庫量は前年比でさらに縮小。特に都市部への供給ラインにおいて、卸段階での手仕舞い売りや抱え込み現象が発生している。
専門家の分析によれば、単なる猛暑の影響だけでなく、生産者の高齢化と離農に伴う作付面積の急減が拍車をかけている。需要に対して供給が恒常的に追いつかない相場構造が完成してしまったのだ。今後の供給見通しについても、秋の新米出回り時期までタイトな需給バランスが続くことは避けられないとみられている。消費者にとっては、価格の高止まりを受け入れざるを得ない厳しい事態が続く。