では、自分自身のアルコール耐性をどのように把握すればよいのだろうか。最新の医療・遺伝子検査産業の隆盛によって、現在では自宅にいながら手軽に自らの遺伝子タイプを精度高く測定できる環境が整っている。また簡易的には、絆創膏に消毒用エタノールを染み込ませて腕に貼り付ける「エタノールパッチテスト」でも、数分で皮膚の赤みから判断が可能だ。
遺伝子学的には、ALDH2の型は大きく3つに分類される。酵素活性が正常な「活性型(NN型)」、活性が大幅に低下した「低活性型(ND型)」、そして酵素がまったく働かない「非活性型(DD型)」だ。日本人の約4割が低活性型、約1割が非活性型に該当するとされ、非活性型はいわゆる「真の非飲酒体質」である。低活性型は練習すれば多少飲めるようになると勘違いされやすいが、毒素の分解速度が根本的に遅いという事実に変わりはない。