大人の扁桃腺手術ブログ|激痛の魔の7日目と回復までの全記録

大人の扁桃腺手術ブログ|激痛の魔の7日目と回復までの全記録

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多くの体験ブログで語り継がれ、手術予定者を最も不安に陥れる言葉が「魔の7日目」です。術直後の痛みが日を追うごとに右肩下がりで消えていくと思われがちですが、扁桃腺摘出の術後経過は一般的な外科手術とは大きく異なる特異な曲線を描きます。

手術当日〜術後2日目は、点滴から強力な鎮痛消炎剤が投与されているため、激痛を感じつつも薬剤によって一定のコントロールが効きます。3日目〜4日目にかけて点滴が外れ内服薬へと切り替わると、喉の痛みが少し落ち着いたように錯覚する「中だるみの小康状態」が訪れます。しかし、本当の試練は退院が視野に入り始める術後6日目〜8日目にやってきます。

「魔の7日目」と呼ばれる激痛の再燃には、明確な病態生理学的理由があります。扁桃を剥離した後の喉の創部は、皮膚のように縫合することができず、剥き出しの肉の上に「白苔(はくたい)」と呼ばれる白いかさぶたが分厚く張ることで保護されています。この白苔が、術後1週間前後のタイミングで徐々に剥がれ落ち、下から新しい粘膜(新生上皮)が露出します。この際、保護膜を失った神経終末が剥き出しになり、唾液の接触や喉の乾燥、筋肉の収縮によって、耳の奥に突き抜けるような鋭い放散痛が引き起こされるのです。

この段階では、「冷たい水を一口飲むだけで電撃が走る」「ロキソプロフェンを飲んでも激痛で夜中に目が覚める」といった状態に陥る患者が珍しくありません。この激痛ピークは決して創部が悪化しているわけではなく、体が治癒へ向けて新しい粘膜を形成している証拠です。医師から処方される鎮痛薬の定時服用に加え、座薬(ジクロフェナクナトリウムなど)を併用しながら、嵐が過ぎ去るのをじっと耐え忍ぶ忍耐力が求められます。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。