「どうしたの」英語の罠!What's Wrongの誤解と正しい使い分け

「どうしたの」英語の罠!What's Wrongの誤解と正しい使い分け

今注目を集めている 「どうしたの」英語の罠!What's Wrongの誤解と正しい使い分けについて、詳しいまとめをご紹介しています。

外資系企業や多国籍プロジェクトに従事するビジネスパーソンへの取材において、最も頻繁に聞かれるのが「同僚が締め切りに追われて憔悴しているが、何と声をかければハラスメントや失礼にあたらないか」という悩みです。日本語の「何かあったんですか?」「大丈夫ですか?」という感覚をそのまま英語へ移行する際には、高い語用論的スキルが求められます。

プロフェッショナルな職場環境におけるどうしたの英語ビジネス敬語としては、状況を決めつけず、相手に話すかどうかの選択権を残す「クローズド・クエスチョン(Yes/Noで答えられる問い)」または「控えめな観察の言及」が推奨されます。

現場で実際に多用され、相手のプライバシーに配慮した信頼性の高いフレーズには以下のようなものがあります。

  • Is everything going smoothly with your project?
    (業務の進捗に絡めて状況を窺う、極めて自然で角の立たない尋ね方)
  • You seem a bit busy today. Is there anything I can help you with?
    (「少しお忙しそうですね。私に何か手伝えることはありますか?」と相手を思いやる申し出)
  • You don't seem quite yourself today. I hope everything is fine.
    (「今日は少し元気がなさそうに見受けられます。何事もなければよいのですが」と主観の観察を優しく添える表現)

外資系コンサルティングファームでマネージャーを務める人物の手記には、「部下が浮かない表情をしている際、安易に『What's wrong with you?』と言ってしまい、部下が『自分は何か重大なミスを責められているのか』と恐怖を感じて口を閉ざしてしまった」という苦い経験が綴られています。相手が体調を崩しているように見える場面では、英語で体調を気遣うフレーズとして「Are you feeling alright?」や「Please don't push yourself too hard.(どうかご無理をなさらないでください)」といった、相手の心身の安全を第一に置く言葉選びが職場内の心理的安全性を担保します。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。