日本国内の大手映画レビューサイトやSNSコミュニティにおいて、本作に寄せられる声は時代を超えて熱を帯びています。公開から四半世紀が経過した現在でも、新たな鑑賞者による悲鳴にも似た反響が絶えません。
国内最大級の映画レビューサイト「Filmarks」に集まる1万5,000件超の口コミを精査すると、視聴者の反応は大きく2つの潮流に分かれています。
肯定派の多くは、「映画というメディアでしか到達できない感情の極限を体験した」「ビョークの圧倒的な歌声と演技に魂が震えた」という、表現の強度に対する惜しみない賛辞です。ラストシーンで息子が救われたことそのものに母性の究極を見出し、涙を流す観客も少なくありません。
一方で、否定派や拒絶反応を示す層からは、「後味が悪すぎて丸一日何も手につかなくなった」「悪意に満ちた監督の手のひらで踊らされているようで不快」「二度と観たくないトラウマ映画」という声が殺到しています。ネット掲示板や知恵袋などでは、「セルマが意地を張らずに真実を話していれば助かったのではないか」「なぜ周囲の支援を拒んだのか理解できない」といった、セルマの行動に対する苛立ちや疑問も頻繁に議論の対象となっています。