ふたりの交際が世に出た瞬間、各局のワイドショーは連日この話題でもちきりとなった。若き天才女優として大人の階段を上り始めた安達祐実と、大人の包容力を感じさせる黒田アーサー。年の差17歳という数字以上に、子役時代のイメージを色濃く残していた世間の驚きは計り知れないものがあった。
オープンな交際スタイルを貫き、どこへ行くにもフラッシュを浴びる日々。しかし、あまりにも過熱した世間の視線と、多忙を極めるスケジュールのすれ違いは、静かにふたりの距離を削り取っていく。当時の関係者が明かすところによれば、周囲の過剰な期待と双方のキャリアにおける過渡期が重なり、互いを思いやるが故の選択として静かな終止符が打たれたという。決して嫌い合っての別れではなく、互いの未来を尊重した決断であったことが、後年の穏やかな関係性へと繋がっていく。