東アジア海域における軍事的プレゼンスの誇示と不測の事態への対処能力向上を目的として、米海軍太平洋艦隊および海上自衛隊は定期的な演習を展開しています。軍事演習の狙いをわかりやすく解説すると、最大の目的は「侵略や現状変更を試みる勢力に対する明確な抑止力の提示」と「戦術・通信・補給における日米のシームレスな連携強化」に集約されます。
米海軍が空母を展開する戦略的理由としては、第7艦隊の作戦海域である西太平洋において、単なる哨戒活動にとどまらず、打撃力と防空能力を兼ね備えた原子力空母を中心とする洋上航空基地を即応展開させることが不可欠であるためです。太平洋艦隊の訓練に関する最新ニュースでも報じられている通り、南シナ海から日本近海に至る広大なシーレーン防衛を盤石にするため、空母機動部隊における演習の目的は年々その実効性を高めています。
とりわけ年頭から年度初めにかけて実施される訓練は、部隊の練度評価や新編部隊の即応能力検定を兼ねており、防衛関係者の間でも極めて重視される節目となっています。