嫌悪感を抱かせる一方で、近年は異形の生物を「キモかわいい」と愛でるカルチャーが定着しました。水族館でダイオウグソクムシのグッズが完売し、ブロブフィッシュのぬいぐるみがSNSでバズる現象は、人間の認知心理学から説明が可能です。
人間は本来、丸みを帯びた顔や大きな目を「赤ちゃん(ベビースキーマ)」として認識し、保護欲を刺激されます。キモかわいい生物の多くは、不気味でありながらもどこか無防備で鈍重な動きや、愛嬌のあるアンバランスなプロポーションを併せ持っています。
「気味が悪いのに、見つめていると愛着が湧く」というギャップが、読者の好奇心と情動を強く刺激し、SNS時代における強力なエンタメコンテンツとして消費されているのです。