久野美咲の卓越した演技力を語る上で欠かせないのが、幼少期からの本格的なキャリアです。彼女の原点は声優養成所ではなく、子役としての舞台・吹き替えの現場にありました。
小学生時代には劇団四季のミュージカル『ライオン・キング』でヤングナラ役を演じるなど、厳しいプロの舞台で基礎を叩き込まれました。その後、海外映画『ネバーランド』や『宇宙戦争』などの洋画吹き替えで頭角を現し、子どもの声を大人が演じるのではなく「リアルな子どもの声と感性」をマイク前で表現できる稀有な存在として重宝された歴史があります。
成長とともにアニメーションの世界へ本格進出を果たし、現在所属する大沢事務所へ。同事務所は能登麻美子や花澤香菜ら実力派が名を連ねる名門であり、久野美咲もまた「声の職人」として確固たる信頼を勝ち得ています。子役時代に培われたナチュラルな発声と深い感情表現は、今や彼女の最大の武器となっています。