日露戦争の激闘を戦い抜いた後、一度は沈没や荒廃の危機に瀕しながらも復元された経緯は、まさに奇跡と言っていい。大日本帝国海軍の誇りでもあったこの艦は、イギリスのポーツマスに現存するネルソン提督の「ヴィクトリー」、ボストンに佇む「コンスティチューション」と共に、世界三大記念艦として国際的にも高い評価を得ている。
現在、艦首を皇居に向けて固定されたその佇まいは、単なる展示物ではなく、時代を超えて生き続ける歴史そのものだ。圧倒的な鉄塊の存在感と、精密に復元された甲板のディテールは、一歩足を踏み入れるだけで訪問者を100年前の現場へと引き込む力を持っている。