Web上には数多くのストレージ対策が出回っていますが、中にはかえって端末の寿命を縮めたり、セキュリティリスクを招いたりする危険な手法が混ざっています。
最大の落とし穴は、App StoreやGoogle Playで氾濫しているサードパーティ製の「高速化・クリーナーアプリ」の過信です。現代のiOSやAndroidはセキュリティサンドボックス構造を採用しており、他社製アプリが深層のシステムファイルを勝手にクリーンアップすることは権限上不可能です。これらのアプリの多くは、広告を表示させることや有料サブスクリプションへ誘導することを主目的としており、バックグラウンドで不要なリソースを消費する本末転倒な事態を招きます。
また、キャッシュを過剰かつ無差別に毎日削除し続ける行為も推奨されません。キャッシュは本来、頻繁に利用するデータをローカルに保持して通信量を節約し、アプリの描画を高速化するための仕組みです。これを闇雲に消し去ると、起動のたびに全データを再ダウンロードすることになり、通信量の跳ね上がりとバッテリー消耗の激化を招きます。キャッシュ削除は「動作が著しく重くなったとき」や「容量警告が出たとき」に限定して行うのがスマートな運用です。