包丁でマクワウリを縦半分に割った瞬間、中心部にびっしりと詰まった種と繊維状のわたが姿を現します。ここで「マクワウリの種は食べるのか真相を知りたい」と検索する人の大半は、高級メロンのように種とわたをごっそり削ぎ落としてしまっています。しかし、青果の流通現場や伝統農家の間では、この行為は「一番甘い部分を捨てている」と指摘されてきました。
植物生理学的に、果実の「胎座(たいざ)」と呼ばれるわたの部分は、種子へ栄養を送り込むための栄養と糖分が極限まで凝縮されている部位です。一般的な果肉部分の糖度が9〜11度前後であるのに対し、わたを取り巻く果汁の糖度は13〜15度に達することも珍しくありません。これこそが、多くの愛好家がマクワウリのわたを食べる理由です。
気になる種についてですが、マクワウリの種はスイカやカボチャに比べて平らで非常に柔らかいため、韓国の伝統的デザート「チャメ(同系統の東洋系メロン)」と同様に、種ごと噛まずにわたと一緒にツルリと飲み込んで食べるのが本場流の醍醐味です。胃腸が弱い方や種の舌触りがどうしても苦手な場合は、種とわたをスプーンですくい取り、ザルでギューッと裏ごしして絞り出た濃厚な「蜜果汁」だけをカットした果肉にかける手法を推奨します。これだけで、淡白に思われがちなマクワウリのコクが何倍にも跳ね上がります。