NCT DREAMを語る上で避けて通れない最大の転換点が、卒業制度の撤廃とマークの復帰です。このドラマチックな経緯は、ファン主導のエンゲージメントが大手芸能事務所のビジネスモデルを覆した歴史的ケースとして知られています。
当初、NCT DREAMは「満20歳(韓国年齢)を迎えたメンバーは順次グループを卒業する」というティーンエイジ限定ユニットとして設計されました。このルールに基づき、最年長だったマークは2018年12月31日をもってグループを正式に卒業。当時のラストステージで見せたメンバーたちの涙、そしてインタビューや密着番組で語られた「家族のような仲間と引き裂かれる恐怖」は、ファンダムに深刻なトラウマと喪失感を残しました。
残された6人は2019年に『BOOM』などをヒットさせ活動を継続したものの、2000年生まれの4人(ロンジュン、ジェノ、ヘチャン、ジェミン)の卒業期限が迫るにつれ、ファンコミュニティは「#NCTDREAM_FIXED_UNIT(ドリーム固定化)」を掲げた大規模な抗議運動を展開。トラック広告や署名活動を通じて、体制維持を強く要求しました。
ファンの声に加え、メンバー自身が「7人でいるときの相乗効果」を強く訴え続けた結果、SMエンタテインメントは2020年4月、ついに卒業制度の公式撤廃を発表。マークが復帰し、「7DREAM」としての永続的な固定体制が確立されました。2021年の1stフルアルバム『Hot Sauce』以降の爆発的なミリオンセラー連発は、この7人の絆が正当に守られたことに対する市場からの熱狂的な回答でした。