今年に入り、本丸東側の石垣周辺で行われた追加調査において、極めて興味深い発見があった。一部の石垣の裏側から、これまで確認されていなかった特殊な刻印が複数見つかったのだ。
専門家によれば、これらの刻印は富山藩の初代藩主・前田利次が、本家である加賀藩(金沢前田家)に対して自立心を示すために意図的に配置した「暗号」である可能性が高いという。富山藩は加賀藩の分家でありながら、常に独自の存続の道を模索し続けた。石垣の隙間に隠された小さな記号は、当時の張り詰めた政治的緊張感を、数百年の時を超えて現代に伝えている。