『ジュラシック・パーク3』でメガホンを取ったジョー・ジョンストン監督および製作総指揮のスティーヴン・スピルバーグが直面していた最大の課題は、「前2作で恐怖の頂点を極めたティラノサウルスを超えるモンスターをいかに提示するか」という点でした。当時の特番インタビューやメイキング記録において、製作陣は「観客がすでにT-レックスの生態や脅威に慣れてしまっていたため、一瞬でパワーバランスが崩れるショック描写が必要だった」と語っています。
劇中序盤、飛行機事故で孤立した主人公グラント博士たちの前に現れたスピノサウルスは、突如乱入してきたティラノサウルスと激突します。格闘戦の末、スピノサウルスが長い前脚で相手の頭部を固定し、強靭な顎の力でジュラシックパーク3 ティラノサウルス首折りを果たすシーンは、まさにシリーズの権威交代を告げる象徴的なシークエンスでした。
このティラノサウルス瞬殺 理由の根底にあったのは、脚本上の大胆な世代交代劇です。しかし、初代『ジュラシック・パーク』からT-レックスを「恐怖でありながらも愛すべき主役」として見ていた熱狂的ファンからは激しい反発を招くこととなり、映画史に残る物議を醸す決定打となりました。