どんなに練習を重ねても合格できない場合、根本的な原因は「視力矯正具(メガネ・コンタクト)の不適合」にある可能性が極めて濃厚です。
一般的なメガネ店で作る視覚矯正は、「遠くの看板をくっきり見せる」ための処方が優先されがちです。しかし、深視力検査で最も致命的となるのは「乱視の軸度(シリンダー軸)のわずかなズレ」です。わずか5度〜10度程度乱視軸がずれているだけでも、立体知覚に必要な両眼視差が壊れてしまいます。さらに、左右の度数差が大きい「不同視」を過剰矯正していると、脳内で左右の像サイズが合致せず、立体感が消失します。
深視力に不安があるドライバーは、ただ安売りのメガネ店に行くのではなく、「ポラテスト(ツァイス式両眼視機能検査機)」などの高度な検査設備を備え、認定眼鏡士や視能訓練士が在籍する眼鏡専門店(パリミキ、メガネスーパーの一部特化店舗、眼鏡市場の大型店など)で検査を受けることが推奨されます。多くの専門店では三桿法の測定機そのものを練習用として店内に常設しており、「深視力用メガネ」の作成や事前測定を快く受け付けてくれます。
また、運転免許試験場の練習機設置状況も確認しておく価値があります。東京都の府中運転免許試験場や鮫洲運転免許試験場、大阪府の門真運転試験場などでは、更新手続き前の待合エリアや別棟に深視力の練習機・事前体験コーナーが設置されている場合があります。更新当日は受付時間の1時間前に現地入りし、実機の感触を確かめておくだけで、本番の緊張感は半減します。