ソフトウェア的なアプローチを試しても改善しない場合、問題はハードウェア側に潜んでいます。どこが壊れているのかを特定できれば、無駄な修理代を払うリスクを回避できます。現場で技術者が行う3大切り分けテストを実践してください。
1. スマホのライトで判別する「バックライト故障テスト」
部屋の照明を少し落とし、スマートフォンのLEDライトを起動したノートパソコンの画面へ至近距離から斜めに照射してみてください。画面を凝視したとき、「真っ暗に見えていた画面の奥に、うっすらとデスクトップのアイコンやログイン画面の文字が透けて見える」状態であれば、マザーボードやOSは正常であり、液晶パネル背面のLEDバックライトまたは給電インバーター回路の物理故障と断定できます。
2. ビープ音(警告音)の鳴動パターンを読み解く
電源を入れた直後、「ピピッ」「ピー・ピ・ピ」といった特異な電子音が鳴り響く場合、PC内部のBIOS/UEFIがハードウェア異常を暗号のように伝達しています。このパソコンの画面が真っ暗でビープ音が鳴る現象は、音の長さと回数に意味があります。
メーカー(NEC、富士通、DELL、Lenovo、HPなど)やマザーボード規格によって差異はありますが、一般的に「短い音が連続」あるいは「長音1回+短音数回」は、メインメモリの接触不良・破損か、グラフィック回路の認識エラーを示しています。デスクトップPCであれば、一度コンセントを抜いて側面板を開け、メモリスティックを一度引き抜いて挿し直す(リセッティングする)だけで解決する事例が頻発します。
3. 外部モニター出力による本体の生死判定
デスクトップPCやノートPCからHDMIケーブルやUSB Type-C経由で外部モニター(または自宅のテレビ)へ接続し、映像が出力されるかをテストします。ノートPC側のキーボードにある画面切り替えショートカット([Fn]+[F7]や[Fn]+[F8]など)を押して出力を切り替えてみてください。
もしテレビや外部モニターに正常なデスクトップ画面が表示されるなら、PC本体の頭脳(CPU・メモリ・ストレージ)は100%健全です。故障箇所は「内蔵液晶パネル」か「ヒンジ内の接続ケーブル」に絞り込まれるため、当面の間はテレビを画面代わりにして急ぎの業務を遂行し、大切なデータをUSBメモリ等へ安全に救出できます。