知能が高いのになぜ苦しい?高機能自閉症の真実と大人が抱える生きづらさ

知能が高いのになぜ苦しい?高機能自閉症の真実と大人が抱える生きづらさ

知能が高いのになぜ苦しい?高機能自閉症の真実と大人が抱える生きづらさとは一体何なのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

日々の違和感を放置せず、客観的な現在地を知る手段となるのが大人の発達障害の診断です。精神科や心療内科ならどこでも精密な検査が受けられるわけではなく、「大人の発達障害専門外来」や、臨床心理士・公認心理師による包括的な知能検査体制を整えた医療機関を選ぶ必要があります。

初診時には、本人の現在の困りごとに加え、母子手帳や小中学生時代の通知表、家族からのヒアリングなど、幼少期における行動観察の記録が重視されます。ASDの特性は先天的な脳機能の違いによるものであるため、「大人になってから突然発症したのではないか」という疑念を排除し、後天的トラウマやパーソナリティ障害との鑑別を丁寧に行うためです。

知能検査(WAIS-IVなど)やASD特化の心理検査(ADOS-2やAQテスト)を組み合わせ、医師の総合判断によって診断が下されます。診断書はレッテル貼りではなく、自分の脳の「取扱説明書」を手に入れ、後述する公的支援や職場での配慮交渉を進めるための強固な基盤になります。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。