シュールストレミングを取り扱う際、最も重大な過ちは「室内でそのまま缶切りを突き刺すこと」です。缶内部に充満した発酵ガスによって汁が勢いよく噴き出し、天井、カーテン、家具、衣類に付着すると、何週間も悪臭が抜けず、賃貸住宅であればクロス張替えや高額な原状回復費用を請求されるトラブルへと発展します。
悲惨な事故を防ぐためには、風通しの良い屋外で水圧を利用した「水中開封」を行うことが絶対条件です。
安全に開封するための4つの必須ステップ
ステップ1:バケツと厚手のゴミ袋を準備する
屋外の周囲に民家や通行人がいない広い場所を選びます。深さのあるバケツにたっぷりの水を張り、その中に透明な厚手ビニール袋を沈め、袋の中に缶を入れます。
ステップ2:全体を完全に水没させて固定する
缶が完全に水面下にある状態を保ち、ビニール袋の口を軽く絞って手元を覆います。これにより、水とビニールの二重構造で飛沫を完全に遮断します。
ステップ3:水中で最初の空気穴を開ける
水中で缶切りをゆっくりと差し込みます。穴が開いた瞬間に「プシューッ」という音とともにガスと泡が噴出しますが、水圧によって周囲への液跳ねが防がれます。ガスが完全に抜けきるまで数秒間そのまま待ちます。
ステップ4:ガスが抜けた後に缶蓋を切り広げる
内圧が下がったことを確認したら、水中で蓋を一周切り進めます。開封後は液体を速やかに排水設備(屋外の下水ます等、マナーを守れる場所)に流し、ニシンの身を流水で軽く洗うと過度な塩分と臭みが和らぎます。
バラエティ企画やイベントの罰ゲームとして扱う場合でも、ゴム手袋・レインコート・保護メガネを着用し、風下の人や車に飛沫が飛ばないよう徹底した配慮が求められます。