彼を一躍ブレイクへと導いた最大の契機は、やはり『王様戦隊キングオージャー』でのジェラミー役だろう。人間とバグナラクの混血という重厚な運命を背負い、物語全体のナレーションをも担う難役。行間を読ませる独特のセリフ回しとエレガントな立ち振る舞いは、放送当時から視聴者を深く魅了した。
単なるアクションヒーローにとどまらず、作品世界を支える「語り部」としての役割を見事に果たしきった度胸。セリフ一つひとつの間合いや、視線の落とし方に宿る知性。あの役で開花させた表現の地力こそが、現在の彼の俳優像を形づくる強固なベースになっている。