ナンバリングタイトルの歴史を振り返ると、ラスボスに求められる役割や脅威の質は時代とともに進化してきました。まずは歴代ナンバリングの魔王・ラスボスを整理します。
初代『DQ1』の竜王は「世界の半分をやろう」という不朽の誘惑でRPG史に名を残し、続く『DQ2』のシドーは「ベホマ」による全回復という凶悪な仕様でプレイヤーを絶望させました。『DQ3』の大魔王ゾーマは、補助呪文を無力化する「いてつくはどう」を初めて引っ提げて降臨し、大魔王の絶対的な風格を決定づけています。
天空シリーズに入ると設定の深度が増し、『DQ4』のデスピサロが「進化の秘法」によって異形の怪物へと変わり果てていく悲劇性が描かれました。『DQ5』のミルドラースは主人公の父の仇ではなく「世界の裏で暗躍していた黒幕」としての異質さを放ち、『DQ6』のデスタムーアは現実世界と夢の世界を同時に掌握する圧倒的な知略と3形態の猛攻を見せつけました。
さらに『DQ7』のオルゴ・デミーラは神にすら勝利して世界を封印し、『DQ8』の暗黒神ラプソーンは結界と全体攻撃の暴力で圧倒。『DQ9』の堕天使エルギオスは天使の悲哀と憎悪を背負った高速戦闘を展開し、『DQ10』では冥王ネルゲルや大魔王マデサゴーラなど数々の脅威が登場しました。そしてロトシリーズの前日譚にあたる『DQ11』では、すべての元凶たる邪神ニズゼルファが星の命運を賭けた最終決戦を繰り広げています。