太陽光に布団を当てれば、強烈な紫外線によってすべての雑菌やダニが死滅する——そう信じている人は少なくない。しかし、近年の環境衛生研究所による実験データは、天日干しによる殺菌・殺虫効果が限定的であることを明白に示している。
天日干しによって布団表面の湿気が抜け、一時的に乾燥するのは事実だ。しかし、布団の内部深くまで日光の熱が届くわけではない。一般的な夏場の天日干しであっても、布団表面の温度は40度前後に達するのが限界であり、裏側や中綿の温度はそれほど上がらない。カビの増殖を一時的に抑える効果はあるものの、根本的な衛生改善には届かないのが実情だ。