長年封印されていた東映関係者の手記から、ファンを驚愕させる新事実が発掘された。1970年代初頭、テレビ放送の企画が立ち上がった際、原作者の石ノ森章太郎が思い描いていた「理想のヒーロー像」の影には、当時銀幕で圧倒的な存在感を放っていた加山雄三の佇まいがあったという。
当時の映画界とテレビ界には高い壁が存在していた。しかし、運動神経抜群でスポーツ万能、どんな困難にも爽やかな笑顔で立ち向かう「若大将」のキャラクター造形は、殺伐とした怪人たちと戦う仮面ライダー本郷猛の人物像に計り知れないインスピレーションを与えていた。現場で撮影にあたっていた大野剣友会の殺陣師たちも、加山が劇中で見せたダイナミックなアクションの切れ味を参考にしていたという未公開の証言が残されている。