高田松原津波復興祈念公園の中核をなすのが、国の名勝「高田松原」の約7万本の中で唯一耐え残った「奇跡の一本松」です。現在は綿密な保存処理を施されたモニュメントとして保存され、静かに海を見つめています。一本松へと続く祈りの軸線には、海を望む追悼の広場が広がり、訪れる人々に圧倒的な静寂と祈りの空間を提供しています。
その公園の玄関口となるのが、「道の駅高田松原」と隣接する「東日本大震災津波伝承館(いわてTSUNAMIメモリアル)」です。館内には津波の脅威と教訓を伝える実物資料や映像が展示され、防災・減災を学ぶ修学旅行生や一般観光客が途絶えません。
また、敷地内に残る震災遺構「タピック45(旧道の駅高田松原)」は、津波の直撃を受けた当時の姿をそのまま残しており、自然の猛威と人間の防災への備えの重要性を生々しく語り継いでいます。公園内では、かつての松原を再生するために市民やボランティアによって植樹された約4万本の松の苗木が順調に成長しており、白砂青松の風景が着実に蘇りつつあります。