昭和から平成にかけて、日本のエンタメ界ではツッパリ文化が百花繚乱の時代を迎えていた。嶋大輔が歌うヒット曲が街に響き、宇梶剛士のように骨のあるカリスマ的な人物像に若者が熱狂した時代だ。少年誌を賑わせた『ビー・バップ・ハイスクール』などのヤンキー漫画は、若者たちのライフスタイルに計り知れない影響を与えていた。
当時の生徒たちもまた、そうしたメディアが生み出したアウトロー像と無意識に共鳴していた。裏地に刺繍を施した学ランや剃り込みは、単なる反抗心にとどまらない、当時の最新トレンドでもあったのだ。フィクションと現実の路上文化が互いに響き合いながら、独特の青春像を作り上げていた。