かつては東京東部の7区(足立・荒川・墨田・台東・江東・葛飾・江戸川)を網羅する広大なメガ管轄だった足立ナンバーですが、2020年(令和2年)5月の「第3弾ご当地ナンバー」導入を機に地殻変動が起きました。その筆頭が、湾岸タワーマンション群を擁する江東ナンバー対象地域(江東区単独)の誕生と、独自の下町カルチャーを誇る葛飾ナンバーご当地導入経緯に見られる区民運動の結実です。
江東区では、豊洲や有明といった臨海副都心エリアの急激な人口増に伴い、「先進的な臨海都市のブランドをナンバーに反映させたい」という要望が急速に高まりました。一方の葛飾区では、人気漫画『キャプテン翼』をあしらった地方版図柄入りナンバープレートの実現を目指し、区民アンケートで導入賛成が過半数を超えたことから独立へと舵を切りました。
こうした周辺区の独立を受けて注目されたのが、城東地区最大の人口を有する江戸川区足立ナンバー変更の行方です。区内からは独自の「江戸川ナンバー」導入を望む声が根強く、過去に検討委員会や住民意識調査が実施された経緯があります。しかし、導入に伴うシステム改修費用の負担や住民合意の形成プロセスを巡り慎重論も根強く、現時点でも足立ナンバーの枠組みにとどまっています。
ご当地ナンバー最新動向2026の観点から見ると、国土交通省による地域名表示の弾力化政策は地方都市のみならず東京23区の力学をも再編し続けています。今後、江戸川区を含めた残る自治体がどう動くかによって、足立ナンバーの勢力範囲はさらに塗り替えられる可能性を秘めています。