テレビアニメの黄金期を築いたニコロデオンと、スタジオの親会社であるパラマウント・ピクチャーズは今、自社IPの再定義を急速に進めている。かつてはお茶の間のテレビ画面で完結していたコンテンツが、自社プラットフォームであるParamount+と競合Netflixの双方を巧みに使い分けるハイブリッド配信へとシフトした。
脇役に過ぎなかったキャラクターを一本のスピンオフ長編として独立させ、世界規模のストリーミング網に投入する。この緻密なビジネス判断の背景には、激化するアニメーション産業の覇権争いがある。長年愛されてきたクラシックなコメディアニメを、いかに次世代のデジタルネイティブへ届けるか。プランクトンという特異なアンチヒーローは、そのグローバル戦略の最前線に立たされているのだ。