日本の二大主要品種である男爵薯とメークインでは、掘り出す際の扱い方にもそれぞれ特徴がある。ゴツゴツとした形状で目の深い男爵薯は、ホクホクとした食感が人気だが、皮が比較的傷つきやすいためスコップの入れ方に配慮が必要だ。株元から30cm以上離れた場所に垂直にスコップを刺し、テコの原理で土ごと大きく持ち上げるのが基本である。
一方で、つるりとした長楕円形のメークインは、土の中で水平方向に広がりながら形成される性質を持つ。引っ張る力だけで抜こうとすると途中で茎がちぎれ、大事な芋が土中に取り残されてしまうため、株の周りの土を柔らかく手でほぐしながら丁寧に掘り起こすのがコツだ。品種ごとの生育パターンを理解した丁寧な収穫作業が、傷のない美しい作物を手に入れる近道となる。