ナックルカーブの真髄は、その独特な指の配置にあります。正しく力をボールに伝えるためには、ミリ単位でのグリップ調整が欠かせません。
基本となるナックルカーブの握り方は以下の手順で行います。
- 中指の位置:ボールの縫い目(シーム)に指の腹をしっかりと掛けます。トップスピンの回転軸を作る最重要の指です。
- 人差し指の曲げ方(爪の立て方):第一関節または第二関節を曲げ、爪の先、あるいは指の関節の背をボールの革に押し当てます。爪を立てる深さは投手の指の長さや握力によって異なり、爪の先端を軽く立てるタイプと、第一関節を完全に折りたたんで添えるタイプに分かれます。
- 親指の支点:ボールの真下からやや外側の縫い目に置き、中指との間でボールを強くホールドします。
ここで混同されやすいのが「スパイクカーブ」との違いです。スパイクカーブは人差し指の爪を縫い目に強く突き立てる(Spikeする)握りを指し、ナックルカーブのバリエーションの一つとして分類されます。爪を立てることで指先が滑るのを防ぎ、中指一本にかかる圧力を極限まで高める設計となっています。