東急目黒線や東急東横線の駅からほど近く、都心でありながら閑静な邸宅街が広がる東京都目黒区南一丁目。かつて名門外交官・小和田家の表札が掲げられていた一角を訪れると、そこには昭和から平成の歴史を彩った重厚な門構えも、生い茂っていた庭木も残されていません。
現場では数年前に解体工事が完了しており、敷地は不動産デベロッパーの手によって整地・再開発されました。かつて約70坪を有していた広大な敷地には、街並みと調和するモダンな低層集合住宅(マンション)や分譲住宅が建設され、当時の面影は完全に姿を消しています。
現地で古くから暮らす近隣住民に取材を行うと、往時を懐かしみつつも現在の平穏を口にする声が多く聞かれました。
「ご成婚当時は家の前の道路がテレビ中継車やカメラマンで埋め尽くされ、一般の観光客まで押し寄せて大変な騒ぎでした。雅子さまが皇室へ入られてからも、角には警察官が常駐するボックスがあり、独特の緊張感がありましたね。しかし、建物が解体されて新しい住人の方々が入居された現在では、すっかり普通の静かな住宅街に戻りました。寂しい気持ちもありますが、時代の区切りがついたのだと感じます」(近隣住民の証言)