番組最大のハイライトである「LOCK-ON」演出。生年月日や名前、手相を見ただけで、過去のトラウマや家族構成、自宅の間取りや過去の引越し時期までピンポイントで言い当てるシーンは、見る者に強烈な衝撃を与えます。しかし、テレビ制作の現場に詳しい関係者やメディアアナリストの証言を統合すると、そこには「エンターテインメントとしての演出構造」が存在します。
まずネット上で囁かれる「完全な台本・やらせ」疑惑についてですが、出演者が事前にセリフを渡されて芝居をしているわけではありません。しかし、番組出演に伴う膨大な事前アンケートや事前面談が存在することは公然の事実です。スタッフは出演者の基本情報や家族構成、大まかな人生のターニングポイントを事前にヒアリングしており、占い師側がどこまでその情報を把握しているかについては、番組の演出上グレーゾーンとして残されています。
また、心理学的に見れば、熟練した占い師による「コールドリーディング(相手の外見や反応、微細なしぐさから情報を瞬時に読み取る技術)」や「ホットリーディング(事前の情報収集)」の技術が極めて高度に発揮されています。さらに、テレビ放送では「当たった部分」をテンポよく抽出し、外れた質問や曖昧なやり取りをカットする編集技術(セレクションバイアス)が加わることで、視聴者には「100%すべてを言い当てている」ような驚愕の映像体験が完成する仕組みです。