日本全国の社寺で見られるおみくじの序列は、大きく分けて以下の2系統に大別されます。
【パターンA:標準的な段階型】
大吉 > 中吉 > 小吉 > 吉 > 半吉 > 末吉 > 末小吉 > 凶 > 小凶 > 半凶 > 末凶 > 大凶
【パターンB:本吉尊重型】
大吉 > 吉 > 中吉 > 小吉 > 半吉 > 末吉 > 凶
ここで特筆すべきは、伊勢神宮や明治神宮のような大社における独自のスタンスです。例えば日本の総氏神とされる伊勢神宮には、実はおみくじが存在しません。「お伊勢参りに訪れること自体が大吉である」という清々しい信仰観に基づいているためです。一方、東京の明治神宮では「大吉」や「凶」といった吉凶表記そのものを排し、明治天皇と昭憲皇太后が詠まれた「大御心(おおみごころ)」と呼ばれる和歌のみを授与しています。序列という概念そのものを超越した信仰の形が、そこには息づいています。