物語の絶対的ハブとして君臨するのが、長瀬智也演じる主人公・真島マコトだ。「めんどくせぇ」と口頭では愚痴をこぼしながらも、抜群の嗅覚と義理堅さで街の難事件に巻き込まれていく。彼の実家である「真島フルーツ」は、池袋のアンダーグラウンドと日常が交差する結節点として機能していた。
マコトの周囲には、極めて個性的でありながらリアルな痛みを抱えた若者たちが集う。無邪気さと危うさを同居させたシュン、マコトの無二の相棒として疾走するマサ、そして物語の発火点となるヒロインのヒカルとリカ。それぞれの思惑と純真さが絡み合い、池袋ウエストゲートパークという特異な箱庭で不可逆のドラマが駆動していった。
さらに、池袋署の横山署長(渡辺謙)や吉岡刑事といった警察組織、そして裏社会のヤクザ組織・羽沢組の存在が、若者たちのストリートライフに重厚な影を落とす。マコトはこれら大人たちの権力構造を巧みにすり抜けながら、独自のバランス感覚で街の治安を保つ特異なポジションを確立していた。