かつて工業都市としての側面が強く語られたこの地だが、近年は街の表情が劇的に変わりつつある。その象徴が、官民一体となって進められた尼崎城再建プロジェクトだ。
兵庫県尼崎市が主導したこの一大事業により、かつての城下町のシンボルであった名城が現代に甦った。四重天守の優美な姿は、歴史ファンのみならずファミリー層やインバウンド客の心をも魅了している。城内ではVR体験や甲冑の着用体験など、体験型のコンテンツが充実。周辺の旧城下町エリアにも石畳の街並みや歴史的建築が残り、散策スポットとしての魅力が飛躍的に高まった。観光後の滞在拠点として周辺のホテルを確保し、じっくりと歴史に浸る旅行者が急増している。