両国の政治的緊張も相まって、世界中で数億人がかたずをのんで見守るインド対パキスタン伝統の一戦。この大会でもグループステージとスーパー4で2度にわたり激突し、互いに一歩も引かない死闘を繰り広げた。最後の1ボールまで勝敗が分からない息詰まる攻防は、スポーツの枠を超えた人間ドラマそのものだった。
パキスタン陣営の柱であるババール・アザムの格調高い打撃アプローチと、インドの強力な投手陣による激しい前線の攻防。ピッチ外での激しい情報戦も含め、両国のライバル関係は大会全体の熱量を極限まで引き上げた。このカードがもたらす熱狂こそが、アジアのスポーツコンテンツにおける最大の価値であることを改めて証明してみせた。