伊勢海老釣りの好シーズンは、海水温が適度に保たれ抱卵期を過ぎた初秋から初冬(9月中旬〜12月頃)にかけてです。完全な夜行性であるため、日没後のマズメ時から深夜にかけてが最大のチャンスタイムとなります。
堤防やテトラ帯の穴釣りにおける最大のポイントは、竿先に表れる独特なシグナルの判別です。魚のように「クンクン」と明確に引くのではなく、「竿先がモゾモゾと重くなる」「ゆっくりと押さえ込まれる」ような違和感としてアタリが出ます。これは伊勢海老がエサの上に覆いかぶさり、抱きかかえている状態です。
ここで慌ててアワセを入れてはいけません。10秒〜20秒ほどラインテンションを緩めずにじっくりと待ち、エサを完全に抱き込ませた段階で、竿全体を垂直にスッと立てるように大きく合わせます。
フッキングに成功した直後は、一瞬の躊躇もなく一気に巻き上げることが鉄則です。伊勢海老は危険を感じると尾を使って激しく後方へバックし、テトラの内壁や岩肌に爪を突っ張って強固に張り付きます。一度張り付かれると強引に引っ張ってもハリス切れや足もぎの原因になるため、初動の数秒でテトラの底からターゲットを引き離すパワーファイトが求められます。