米びつや保存ケースの内部に一度でも虫の姿を確認した場合、残った米を取り出しただけでは再発を防ぐことはできません。隅の隙間や計量装置の内部に微小な卵や蛹が残存している可能性が高いため、徹底的なコクゾウムシ駆除と容器の清掃作業が必須となります。
最初のステップは容器の完全分解です。蓋やパッキン、計量レバーなどを外せる限り分解し、ブラシや爪楊枝を使って溝に詰まった米粉やヌカを完全に掻き出します。その後、台所用の中性洗剤で丸洗いを行い、残渣を洗い流してください。
洗浄後は水気を拭き取り、米びつの掃除とアルコール消毒を実施します。濃度70〜80%のエタノール(食品添加物規格のキッチン用アルコールスプレーなど)を容器の隅々まで吹き付け、キッチンペーパー等で拭き上げます。アルコールは害虫の体表油脂を分解し殺菌効果を発揮しますが、注意すべきは「完全に揮発して乾燥させること」です。わずかでも水分や湿気が残った状態で新しい米を投入すると、カビの発生原因となり、かえって害虫を呼び寄せる温床となります。必ず半日以上日陰で完全乾燥させてから再利用してください。