1980年代から1990年代にかけて、ダウンタウンの松本人志といえば、鋭い眼光と繊細な体躯から繰り出される天性のコメント力で天下を取った人物だった。当時のバラエティ番組で見せていた姿は、どこか青白く、繊細な天才肌のイメージそのものだ。
転機が訪れたのは2000年代半ば。きっかけは、共演者や後輩からの「細すぎる」「体力がもつのか」というイジリや、自身が抱いた肉体的な衰えへの危機感だったと言われている。一度スイッチが入った彼の集中力は凄まじく、ジム通いを本格化させると、瞬く間に体型を変えていった。細身のスーツを身にまとっていた男が、胸板の厚いワイルドなシルエットへと生まれ変わるのに、そう時間はかからなかった。