このブームを後押ししているのはレシピ界隈だけではない。日本ハム株式会社をはじめとする食品業界も、レンジ調理に最適化された薄切りハムやベーコンの商品開発・提案を急速に強めている。従来のハムはフライパンで焼くことを前提とした厚みや塩分濃度で設計されているケースが多かったが、近年ではレンジ加熱でも固くなりにくい製法が研究されている。
食品メーカー側にとって、卵とハムの組み合わせは朝食市場における不動のゴールデンコンビだ。簡便調理のニーズに合わせて、パッケージ裏面に「レンジで作る失敗しない目玉焼き風」の解説を記載する商品も増えた。加工肉の旨味と卵のまろやかさがレンジ加熱によって短時間で融合し、朝の食卓におけるタンパク質補給を力強く支えている。