ここで整理しておきたいのは、学術的な定義とSNS上で流通している流行語としての意味の違いだ。
元々この言葉は、跡見学園女子大学の教授らが2020年前後に発表した心理学の学術論文から広く知られるようになった。本来の心理学的な定義は「自身が相手に片思いしている間は好意を抱いているが、相手からアプローチを返されて両思いになった瞬間に、相手へ生理的な嫌悪感を抱いてしまう現象」を指す。
語源となったのは、童話作家のグリム兄弟が手掛けた童話『かえるの王様』である。物語の中では、気持ち悪いカエルが最後には美しい王子様に変身する。ところが現代の若者言葉としての解釈ではそのベクトルの向きが真逆だ。今まで完璧に輝いて見えていた理想の相手が、些細なキッカケで一瞬にして泥臭いカエルに見えてしまうという文脈で自由に使われている。