この壮大な再生プロジェクトを加速させた最大の推進力が、世界的な建築家である安藤忠雄氏の提唱した植樹運動だ。「東京湾に緑の島をつくろう」という力強い呼びかけのもと、2000年代半ばから募金活動や都民参加型の植樹イベントがスタート。子供から高齢者、企業ボランティアにいたるまで、数万人の手が直接この土地に苗木を植えていった。
潮風や強い日差し、浅い土壌という過酷な環境に耐えうる樹種として、タブノキやスダジイ、クロマツなどが厳選された。日本の造園・都市緑化産業が培ってきた高度な剪定技術や土壌補強技術が惜しみなく投入され、都民の手で植えられた約12万本もの苗木は、20年の歳月を経て立派な鎮守の森へと成長を遂げている。