電気自動車(EV)向け需要の伸び悩みという懸念を吹き飛ばしたのが、世界規模で加熱するAIデータセンターの建設ラッシュだ。最新のAIサーバーは従来のシステムと比較して異次元の電力消費と熱量を伴う。これに伴い、高導電性・高耐熱性を備えた高品質銅や特殊合金の採用が急増。同社が強みを持つ超高純度銅の出荷量は過去最高ペースを更新し続けている。
ロンドン金属取引所(LME)における銅先物価格も2026年に入り一段高の展開を見せており、製錬マージンの改善と棚卸資産の評価益がダブルで業績を押し上げる。市場では「銅は新しい石油である」という見方が定着しつつあり、資源開発から先端加工までを一貫して手がける同社のビジネスモデルが、ボラティリティの激しい市況下でも極めて強固な耐性を持つことが実証された。